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【Blog】「劇場版 ゆるキャン△」を観てきました


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ども、naw0です。

こちらも遅くなりましたが、「劇場版 ゆるキャン△」を観てきました。

またしてもこの作品はグルメなことをしてきましてね。開始30分もしないうちに飯テロをしてくるんですね。満腹状態でなければ死んでいたところです。ま、そんなグルメな話はもう少し先にしますので少々お待ちくださいませな。

さてそんな私、映画は前情報一切無しで観に行くタイプでして。見事に皆大きくなってしまったことについては開始数分で衝撃を覚えました。ただ、大まかな話が仕事をするようになってからのリアルな光景を踏まえて構成されていましたので、成長していたとしても、むしろこのあたりは好感が持てました。"ゆる" というコンセプトからは外れた気もしないでもないですけどね。ですけども、キャンプというコンセプトといつものゆるキャン△という点からすればズレてませんし、そこまでギャップはなかったという感じです。だからこそ前述したグルメな話もできるわけです、はい。なお、「食」にフォーカスさせたゆるキャン△についてのブログはこちらをご覧ください。

そんな「劇場版 ゆるキャン△」ですが、実態はゆるキャン△の名を冠した鉄腕DASHと言わざるを得ません。正確には序盤の動き方がまたしても何も知らない大泉洋よろしくの水曜どうでしょうを観ているような唐突さと大胆さ。そして、全体としては行政の事情も加えるという困難を織り交ぜた鉄腕DASHという感じが伝わりやすいでしょう。

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今作の劇場版はキャンプ場を作るという構成になっており、キャンプをしていた側から、してもらう側に代わるわけですからそれはまぁ直面する問題が全然違うわけですね。それをいきなり実行に移すという超展開。廃墟となってしまった建物、雑多とされた廃棄物に、荒廃した土地という大きな問題が立ち塞がるなかで大きくなった5人がそれに立ち向かう物語。なるほど、映画にするだけの構成だなと関心です。TVアニメからの続編という形ではなく、一作完結作品ならではだなと思います。

では、そんなゆるキャン△をですね、全体の流れを汲みつつ、全体としては魅力的なグルメを中心にですね綴っていければ思います。グルメがまたもボクを殺しに来たんですよね、これが!

冒頭にも綴りましたが、開始30分にも満たないうちに2つの飯テロが襲います。そう、手羽先と生ビールというテロリストが襲来するのである。舞台は名古屋。そう、名古屋を拠点に活動する出版社に務める志摩ちゃんと地元山梨で地元の観光推進を担う大垣ちゃんとのコンビから始まる。観た当日、私は確かに満腹ではあった。しかし、酒とツマミはまた別である。これまた作画が凝っている。うまく大垣ちゃんが手羽先を処理していく様子が描かれているのだが、これが胃袋を刺激する。しかもそこにビールだ。味の濃さが魅力な手羽先にビールは抜群だ。ふっ、これぞ二十歳を超えた大人の楽しみだ。大垣ちゃんの喉越しが響く劇場には自分だけではなく、多くの人が喉を鳴らしたことだろう。しかし、それだけで序盤のオフェンスが終わると思ったらそうではない。

このあと、いきなり?というかの如く水曜どうでしょうよろしく舞台を山梨に移しキャンプ場の開設に向けて荒地の開拓が始まるのだが、何の流れか酔いに酔った大垣ちゃんはすでに多摩のキャンプ用品店に務めている各務原ちゃんを深夜テンションでキャンプ場(予定)にまで呼び出してしまう。元々実家に帰省する予定であった各務原ちゃんも合流し、少しずつゆるキャンメンバーが揃っていく。そんな中各務原邸で行われたのが、カニ鍋パーティーだ。

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お鍋の定番の野菜や豆腐など様々な具材で賑やかになっていく鍋にさくらさんが持ってきたカニが投入される。もちろん3人だけではなく各務原一家は大集合。加えて小学校の教師となった犬山ちゃんも合流し見事なまでにメンバーは揃っていく。そんな中で描かれるカニ鍋。カニは食卓が黙ると言うが、実際そうなってしまうくらいに皆見事にカニを食べるのに集中してしまう。食べるまでの処理の様子が見事に描かれ、夏だというのに「カニ鍋か、いいな」という気分にさせてくれるのである。

さて、そんなカニ鍋で気力もお腹も充分に満たされた彼女らはキャンプ場の開設に向けた動きを話し合っていく。会合場所となった各務原ちゃんの部屋はポスター跡などがリアルに表現されており、時間の流れを感じさせる。実はボクがけっこう好きだったりする表現だ。そんな各務原ちゃんルームで、横浜でトリマーとして活動している斉藤ちゃんはその場にはいなかったが、キャンプ場開設に賛同することによって人数も増え少しずつ話は進んでいく。役割分担がなされ、キャンプ場開設の企画、コンセプトの設計に向けてTVシリーズから大きく成長した彼女たちの様子は普段見ることのなかった場面でありとても新鮮だ。

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しかし、話し合いはうまく行こうとも、現場でそれが活かせるかとなるとそれはまた別の話だ。普段しない整地作業に悪戦苦闘し、ドラム缶を始め廃棄物も多く、さらには廃墟となった施設も処理せねばならない。どこぞの犯人ではないが、とにかくやることが多すぎるのである。だが、私はここで思った。やっていることが完全に鉄腕DASHなのである。各務原ちゃんがショベルカーの講習を受けてきて操縦している様は最早リーダーを彷彿とさせるし、整地作業に使う鎌のレクチャーを受ける場面は昭雄さんとTOKIOの関係性を思い出させる。ドラム缶や犬山ちゃんが教鞭を執る廃校となってしまう小学校のタイヤやブランコの有効活用など、最早DASH島を観ているかのようだった。まさにゆるキャン△の名を冠した鉄腕DASHであったと言えよう。恐らく似たような思いを浮かべた方も多いのではなかろうか。

しかし、そんな鉄腕DASHにも危機が訪れる。だがその前にグルメにも触れていくことにしよう。時は、少しずつキャンプ場の整備が進んでいく中。遂に5人はプレキャンプと称し整備を進めるキャンプ場(予定)でキャンプを実行に移す。

そしてここで現れるのがグルメの数々だ。鮭を主軸に串に切り身を刺し、焼いていくシンプルな調理法から鮭トマト鍋に、石狩鍋(鮭メイン)など恐ろしいほどに胃袋を刺激してくるのだ。

しかし、人間シンプルなものにほど釣られるもので。大垣ちゃんが串鮭と一緒に日本酒を呑んでいたのだがそれがもうたまらなく。ちなみにボクは日本酒は呑めなくはないですが、失敗した経験からもう呑まないようにしたんですよね(苦笑)。

そんな、お酒とアテでも攻めてくる作品それが劇場版 ゆるキャン△ の一つの魅力でもあったのである。お酒とアテで盛り上がる一行ではあったが、そこで思わぬことにキャンプ場(仮)で土器の欠片が発見される。この土器の欠片は歴史的にも価値が高く、想像以上に古い時代の遺構が発見されたのだ。この影響で開発は中断。さらには継続の危機すら訪れる。

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働き始めたからこそ分かる唐突に訪れた行き止まりではあったが、そんな状況すら上手く活用していく志摩ちゃんたちに成長を覚えたのは言うまでもない。遺構とキャンプ場の両立という線から、コンセプトを切り替え自治体の責任者たちと折衝していくことで見事に壁を乗り越えていた。異作とも言われるかもしれない今作、働くようになった自分からしても今作には思うところが多い。特にこの辺りの試行錯誤には働き始めて1-2年くらいを思い出させるには充分で、展開からしても思い深い部分でありました。グルメ以外にも刺さる部分があるとは驚きですね、全く。

さて、そんな壁を乗り越えキャンプ場は見事にオープン。しかし、ながらトラブルはあるもので。分かりづらい場所にある中でまさかのサインボードの設置し忘れるというミステイクで来るはずのお客さんが来ないという事態に。なんかこういうの観るとほのぼのしちゃいますね。TVシリーズの時を彷彿とさせますしやっぱりあんまズレてない感じはあります。

と、まぁちょっとしたトラブルを迎えつつもキャンプ場が完成してちゃんちゃんという感じで終わりはしました。終わりまでを通して起承転結がしっかりしていて面白かったなぁとは思います。

また、終わりに驚いたのがこの作品がクリエイターへのリスペクトに尽きていたという点です。作品で多いのはクレジットでキャストを最初に出すパターンですが、今作制作スタッフが先に来るんですね。コレ私がいま勤めている会社的な立ち位置からして拍手喝采です。本来こうあるべきだと思います。キャストって結局完成前のスパイス程度だと思っているので制作スタッフが最初に来るのは当然だと思います。その観点からしても作品の評価高いですね、個人的にですが。

なんですけど、何回も観たい作品にはなれなかったという評価です。多分それはこの劇場版がバラエティー番組寄りなんだなという自分の感覚が強いからだと思います。

綴った通り、今作は通して鉄腕DASHですし、触りが水曜どうでしょうということでこれは抜けないんですよね、はい。綴りはしませんでしたが、途中で定番からは外れた温泉にも行ってますしどこかしらバラエティー番組としての要素が強い作品だと思います。バラエティー番組って一回で終わるじゃないですか?それなんですよ、感覚。もうそれだけでいいという感じ。これは悪いという話ではありませんし、あくまで個人の感想ですのでそのあたりは流していただければ、と。作品としては楽しかったー!で終わりますし、おすし。

あとまぁ完全に余談なのですが作中で志摩ちゃんが乗っていたバイクは恐らく Thruxton 1200R ですよね。いやぁ、いいですね。身内が乗っていたのですぐに分かりました。バイク乗りにも楽しい時間だなぁとは思いました。

では、最後になりますが 「劇場版 ゆるキャン△」にですね関わったすべての皆様本当にお疲れ様でした。楽しい作品をありがとうございました!作品がロングランになるよう観た1人としてお祈りしつつ、ここに筆を置きたいと思います。

それではまた。

 

当ブログゆるキャン△画像参照元https://twitter.com/yurucamp_anime/media