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ゆるーくゲームやアニメ、漫画といったサブカルを日常と一緒に伝えていきます

【Blog】劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦 〜感想戦〜

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ども、naw0です。

東京体育館で行われたオレンジコートは3回戦、烏野vs音駒。ゴミ捨て場の決戦とも呼ばれる世代を超えた因縁とも呼べる対決をこの度魂まで刻みつけてきました。

因縁とは言ったものの、彼らにはその続く因縁は過去のもの。今行われるは因縁を超え、華を咲かせる現在を生きる若者たちの大舞台!かつての練習相手なれど、この度は一度負ければ試合終了のデスゲーム!整列とともに飛ぶ怒号にもハイキューならではの熱を感じます。

私自身も夏に引退する高校3年生までの6年間はバレーボールプレイヤー。最早10年以上前の話ですが、オレンジコートはやはり特別で、そこで戦う彼らに経緯を覚えざるを得ません。ハイキューをバレーボールの試合と見ている私にとって、最早これはアニメの枠に囚われないほどにエキサイティングで、最後まで滾る気持ちが止まりませんでした。加えて、正直なところあまり作品の記憶がなかったこともあり、ある種フレッシュに感じたところもありました。

全力で跳ぶ烏野と常に考えるための血液を循環させる音駒の試合運びは烏野が圧すように見えてもそうではなく、繋ぐボール運びが考えの循環。自身がプレイしていたときにはコートでそんなこと考えてなかったなと思います。上から見るからこそ、わかる風景があるというのは観る専になってから余計に思うようになりました。

あぁ、風景といえば今回はカメラの視点も非常に良かったです。縦でのカメラ視点が割とあったんですよね。バレーボールは中継だと横からが多いのですが、18×9のコートも縦になるととても広く感じ、立体感がある。横から観るバレーボールが平面に観えるのに対して、立体で見えるようになるのでサーブやセットからのスパイク、レセプションにディグどれを取ってもとてもバレーボールが大きく見えるのです。これが何度も観られたのは非常に良かった。

なので、そういう立体的に見える見せ方と感情面での興奮が相混ざって、声出して観てぇなと何度思ったことか。実際レイトショーであんま人いなかったんで、声ではなく割とボディーで表現していた節はありますね、振り返ると…。パンサーズ応援してる時の感じでやってたらもう煩すぎるんでしょうけども(笑)。

でもそれくらい点数上げる度に、パフォーマンスに感嘆する瞬間が特に多くて。私もMBだったので蛍と黒尾がワンチやドシャット決めるときにナイス!ってやっぱ声上げたくなるし。いや、ホントバレーボール観戦してるときの感覚で観られるアニメってすげぇと思うんですよ。ここ最近の進化が著しく、技術力に魅せられてます。翔陽が研磨にスパイク封殺されてるときに飛雄が翔陽にオープン上げるところなんか「跳べ!!!!!」って叫びたくなりますしね。あのシーンで床蹴り上げてドシンっ!と飛ぶ翔陽がかっけえええんだよなぁ!ブロードで決める翔陽に、ブロックガシガシに機能させる蛍とサービスエース決めてくる忠。二人のコート上でのハイタッチはマジで来るものがあります。そんでブロック吹っ飛ばす旭さんに、インサイドの攻撃絶好調の田中さん。ボール落とさない大地さんに、強打の安定したレシーブのノヤっさんに、全部Aパスとしてトス確保する飛雄に、全員攻撃で薙ぎ払わせるスガさん。どれを取っても声をぶち上げて喜びたいそんな時間がとにかく続くハイキューが、バレーボールが楽しかった。

もちろん烏野だけじゃなくて。考えに考えてボール抜かれた研磨が楽しそうにしてるところや翔陽を封殺するために戦略練らせてるところも、黒尾が弾丸スパイク決めに行って叫ぶとことか、衛輔くんが正面でスバイク殺しにかかるシーンだったり、虎のガシンと来るスパイクと、そういうのに涙も手汗も握るわけ。そして、まさかの天井サーブになれてない照明だと取りづらいんだよなぁ高いボールって、と辛酸を舐めさせれらた記憶が思い浮かんできたり。…全ての動作が当然のようなバレーボールなんすよ。それに3セット目入る前に黒尾がみんな鼓舞してるシーンとか、キャプテンとしての在り方とかなんて当時思い出したりして泣けるんすよ。

だから、研磨が床に伏せて「たーのしーー…」って限界見えてる体で心からなってるのが泣けるんですよね。実際に涙しましたし、バレーボール楽しいなぁ!って魂震えるんですよ。でも、そんな場面にヤられてからはホント一瞬で。仕掛ける、繋ぐ、繋ぐ、繋ぐ、仕掛ける。バレーボールの攻防はずっと跳び続けることが前提で、とても苦しいものだけど、ラリーを制す者がコートを制す。苦しそうだなぁ。でもなんて、楽しそうなんだろうって泣かせに来るシーンでもあって。人生の中で高校なんて一瞬で、さらにその一瞬一瞬をバレーボールに賭けてる彼らに泣かされるんです。

振り返ると泣いてばっかです。そんだけ試合中涙出てるのに、もう最後のとこなんてヤバくて。烏野のリードのマッチポイントでは視点がしばらく研磨になってて。音駒の全体を観る立場の重圧とマッチポイント握られることでの息切れ具合は、頭に酸素回すのがギリギリくらいの研磨で自分の心臓も大きく鼓動しているのが当時良くわかりました。まさに釘付け。繋ぐ、繋ぐ、繋ぐ!繋ぐ!!!懸命にボールを繋ぎ、攻撃体制に入る中で研磨のトスは手とボールの汗で滑り、そのまま後方へ…。試合終了のホイッスルと、仰向けに倒れ込む黒尾。全員が極限スイッチ全開で、真っ向勝負に乗り込む怒涛の展開続きの試合には心で拍手喝采。音を鳴らさず思わず拍手を送ったのを覚えています。そんな中で、

「おれにバレーボールを教えてくれてありがとう」

とコートで最後に黒尾へ声を掛けた研磨。…私はもうダムのように涙腺崩壊でボロボロに。整列前に黒尾と海さんに運ばれるように肩を組んで涙に濡れる衛輔くんで、続け様に涙で溢れました。コート上での君たちの出会いの化学変化に感情がいっぱいになるそんな時間でした。

Nice game!!! 決戦と呼ぶに相応しいベストマッチです。

次に当たるは、諏訪愛吉が率いる鴎台高校。次世代の小さな巨人たる星海光来を擁する、見応えしかない一戦。最後の光来の宣戦布告に興奮しっぱなしでした。

それに鴎台戦はバレーボールとして面白い一戦です。改めて原作読もうかなぁ…。

さて、割と長々と綴ってきましたが、改めてバレーボールって胸が熱くなるほどにとにかく面白いんですよね。今や、リアルのほうが漫画に勝るプレイを多く見せていて、Vリーグや日本代表戦を観戦しているとあまりのダイナミックさとプレイの凄さに惹き込まれます。私はここ数年はずっとパンサーズをFCで応援していて、昨年からは西田選手が加入したこともありOPが強化されてかなりチームがエグくなってきていることを実感しています。また近々行きたいなぁ。

コロナ禍での未発声ではなくガツガツに声出して応援できる、バレーボールが楽しめるって最高の空間だと思ってます。

そして、今年はついにパリ五輪!植田監督が率い奮戦した2008年の北京大会以来の自力でのオリンピック出場権を獲得し、実に16年ぶりのオリンピック参加には心躍ります!2008年の北京大会の出場を決めた際には最後に交代で入ってきた当時最年長の荻野選手がラストで決めたんですよね。会場で観ていたこともあり、植田監督が床にバタリと倒れて、周囲がしばらく歓声と興奮が鳴り止まなかったのを覚えています。パリ五輪決めたときも私は会場にいて、高校時代のバレー部の友人たちと叫びまくりの超興奮でした。パリ五輪では練習に練習を重ねてあれ以上に熱を上げさせてくれるものだろうと勝手に感じています。

もしですね、読んで興味を持った方がいたら一度Vリーグに行かれてみてもいいと思います。原作のラスト展開で胸熱になったなら、余計です。あれ以上とも言えるプレイめっちゃ出てくるので。

それでは今回はこの辺で。

#Lovevolleyball