Ⅶo'z Log

ゆるーくゲームやアニメ、漫画といったサブカルを日常と一緒に伝えていきます

【Blog】今更ながら軌跡シリーズを振り返りつつまとめてみた Vol.03

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どもnaw0です。

さて、今回は冒頭でも触れました通り閃の軌跡です。いやぁ、4部作ですからかなりまとめるの難しいんですが、どうにかやっていきたいと思います。

閃の軌跡

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閃の軌跡はエレボニアがメインで、舞台は地方都市のトリスタにあるトールズ士官学院。

主人公はリィン・シュバルツァー。エレボニアのユミルという北方の男爵家に生まれた長男ですが、実際には養子です。

獲物は太刀で、カシウスやアリオス同様にユン・カーファイに師事し八葉一刀流の初伝まで得た少年です。剣の道を歩んだきっかけは幼少期より正体不明のおぞましい力に悩まされており、それを平伏させるためというのが本人談です。

さてメインシナリオをまとめていきます。

  • オリヴァルト皇子の要請で立ち上がった貴族と平民混合クラスであるⅦ組。彼らは帝国の内情についてを改めて深めながら、帝国解放戦線と呼ばれる組織と敵対していくことになります。
  • 敵対は深まりながらも、新たな仲間であるミリアム。そして留年で単位が足らず、Ⅶ組に編入してきたクロウを加えて、中盤以降新たにⅦ組は始動していきます。
  • 帝国内部の敵対は極まっていくなか、帝国最大の重工業メーカーであるラインフォルトのお膝元、そのルーレにて帝国解放戦線はついに撃滅される。
  • そして、学園祭の2日目。その前夜にて学院内で起きた異変《試練》に立ち向かうことになります。その試練を勝ち取った彼らの代表であるリィンは《灰の騎神》と呼ばれる灰色の騎士人形の乗り手に選出されることになります。しかし、この試練は《巨イナル一》に連なるものだというメッセージが残され場は収まります
  • されどその翌日、帝国東部のガレリア要塞が《白い神機》によって消失。国内は混乱に陥ります。
  • その混乱に乗じ、壊滅したはずの帝国解放戦線により《鉄血宰相》は凶弾に撃たれました。《鉄血》を撃った本人は《C》と呼ばれる帝国解放戦線のリーダーであり、その正体はリィンたちの先輩でありクラスメイトであったクロウ・アームブラストという事実がリィンたちにのしかかります。
  • この様子は映像として魔術を通じて学院に伝わることになります。それを行ったのは《蛇の使徒》が第二柱、《蒼の深淵》と呼ばれる"ヴィータ・クロチルダ"が魔術で見せたものでした。
  • さらには、貴族派が駆る《機甲兵》が帝都を制圧した様子が明らかになります。最中、トリスタにも《機甲兵》の魔の手が忍び寄るのです。
  • 《灰の騎神》を駆使し、《機甲兵》を破るリィンでしたが後続として現れた《蒼の騎神》の駆り手であるクロウに瞬殺されてしまいます。
  • 状況に危機を感じた騎神。そして、同級生でありながら《灰の騎神》の駆り手に導いたエマの使い魔(猫)であるセリーヌの機転、さらにはリィンを逃そうとするクラスメイト達による必至の抵抗でリィンは《灰の騎神》と共に戦場を強制的に離脱します。

疑問点は以下の通りです。

  • リィンが抱えた正体不明のおぞましい力とは。
  • リィンの本当の両親は誰か。
  • 《騎神》とは、《巨イナル一》とは。帝国にある《焔》とは違うものなのか。

閃の軌跡

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オリビエのもとで、リベールで建造したカレイジャスで帝国各地を回りながら、貴族勢力を駆逐していきます。

ではメインシナリオてす。

まず蒼と殺り合うためには《騎神》の武具を作成する必要がありました。そこで、魔女の眷属と似た存在である《地精》が作ったと言われる《精霊窟》にてゼムリアストーンを入手するところからがメインシナリオです。それ以前はスルーします。

  • 武装錬成後、皇族を貴族勢力より解放。そして《深淵》によって《煌魔城》が顕現。
  • 《煌魔城》の最上階にて《蒼》と《灰》が激突。
  • 四大名門のカイエン公の暴走によって、セドリック皇子を媒介に《紅》が覚醒。《紅》により《蒼》が被弾し、クロウ・アームブラストは死亡。※1

※1:《深淵》の目的は《終わりの御伽噺》を書き換えることにあったが、《紅》の覚醒によって筋書き通りではない顛末に表情を濁らせる。

  • 《深淵》の使い魔がルーファス卿の奇襲で消滅。《鉄血》が登場し、リィンに自らこそが実の親だと告白し、《幻焔計画》奪取を宣言。
  • 《灰》の駆り手であるリィンは、《騎神》の圧倒的な戦力を利用され、政府の狗として動かされる(各地の掃討やクロスベル戦線への投入)ことになる。彼は後に《灰色の騎士》と呼ばれることになる。
  • 数か月後。歴史学の教官であるトマス・ライサンダーより守護騎士の第二位《匣使い》だと告げられる。※2

※2:副長の彼はエレボニアにて、帝国の歴史を自動的に記す《黒の史書》と呼ばれる《古代遺物》の回収と《至宝》の調査を主とし活動しているとのことだった。

彼は卒業まで《灰》の駆り手として政府からの要請を受け続けることとなった。

それでは、疑問点です。

  • 結局《焔》の至宝は?
  • 《深淵》は何がしたかったのか?《終わりの御伽噺》とはなにか?
  • 《鉄血》はなぜリィンを手放したのか?
  • そもそも《鉄血》はなぜ生きているのか?鋼との関係は?

閃の軌跡

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リィンは卒業後、トールズ第二分校の教官として赴任する。新たなⅦ組を指導し、教え子たちと実地演習で帝国各地を回りながら幻焔計画の奪還を目指す《蛇》の実験を追っていくことになる。

それではメインシナリオです。

  • 《蛇》の実験はどれも《神機》を用いた内容であり、《使徒》や《執行者》との戦闘を経て《神機》との戦闘になる。
  • クロウとそっくりの《蒼》のジークフリートがリィンたちと敵対し、《蛇》とは違う動きのようで何かを追っていた。
  • 様々な功績を得たリィンたちは夏至祭で行われる皇族主催のパーティに招聘される。その最中、リィンは皇帝と鉄血と接見する機会を得る。
  • 皇帝からは《黒の史書》のオリジナルは皇帝家が所持していること。そして、帝国の歴史は他の国よりもずっと多く血と硝煙に塗れている。それは帝国に何かしらの因果があるのではないか?という話であった。
  • 《鉄血》からは紛れもない実子であること、母親がカーシャという名前だということを告げられた。さらにはリィンにある旨の大きな傷跡は本来助かるものではなかった。心臓に大きな傷を負ったリィンは父親の心臓を移植されたという事実を知ることになる。
  • パーティが終わりを迎える中で教え子であるアッシュが皇帝を襲撃し、皇帝は凶弾に倒れる。アッシュは明らかに様子がおかしく、瞳と顔半分は真っ黒に変色し、もはや人ではないと言える状態であった。※3

※3:場に居合わせた皇帝と《鉄血》はアッシュを今回の《贄》と称しており、こうなることを予見していた。

アッシュはハーメルの悲劇で生存していた子供の一人であり、その時から脳裏には「一番悪いヤツを殺せ」という声が響き渡っていたという。その声に従い《鉄血》や皇帝を狙っていたというのが事実である。

なお、皇帝曰く《鉄血》は人外であり、死ぬことはないと語る。それを聞いて尚、アッシュは銃口を皇帝に向け、引き金を引いた。使われた銃は共和国製のものであり、これはパーティの前に起きた共和国の工作員たちを制圧した際に彼が敵から奪取したものであった。これを機に、帝国は共和国が主謀であるとし、開戦へ向けて動いていくのである。

最終局面手前までは以下の通り。

  • 翌日情報局員でリィンの教え子のアルティナが消息不明になる。
  • 状況整理のためリィンたちは軍により監視されている包囲網をエマの転移術で回避し、Ⅶ組のクラスメイトであったガイウスの指示でヘイムダル大聖堂に入る。
  • 中にはトマス教官がおり、ここでガイウスが守護騎士となったことが明かされる。彼は師であったバルクホルン師から死の間際に《聖痕》を引継いだという。

※4:ガイウスは守護騎士の《第八位》であり《絶空鳳翼》として行動していたのである。

  • 《騎士団》たちと招きに応じた《魔女の眷属》の長であるロゼは《騎神》の真実を告げる。
  • 《騎神》とは《巨イナル一》を分離し、七つの個体とし《再錬成》されたものである。
  • 《巨イナル一》とは《焔》の至宝《アークルージュ》と《大地》の至宝《ロストゼウム》が激闘の末に混ざり《錬成》された結果生まれた巨大な力である。
  • この《巨イナル一》はかつて至宝を授けられた二つの一族、すなわち《焔の眷属》と《大地の眷属》ではとても対処できるものではなく、《巨イナル一》の力を分散させるしか方法はなかった。
  • そこで生まれたの七つの騎士の人形。それが《騎神》である。※5 

※5:この出来事の後、焔の眷属は《魔女》、大地の眷属は《地精》と名を変え、帝国の行く末を共に見守ることとなる。

しかし、900年前き暗黒竜の災厄で《聖獣》を喪った《地精》は《魔女》との交流を断つ。…そして現代。その《地精》は《十三工房》の一角である《黒の工房》として暗躍することとなります。なお、SCで追って話すといっていた《戦術殻》ですが、これは《十三工房》の一角である《黒の工房》が提供していました。《十三工房》とはあくまでネットワークに通称であり、統括されているとはいえ一枚岩ではなかったのです。

  • 《騎神》が生まれるに至った理由を知るリィンたち。そして、さらに現在の状況を説明するため、《深淵》が現れる。《深淵》曰く《蛇》は《幻焔計画》完遂のため《地精》が目的とする《巨イナル黄昏》に協力することが決定された。※6

※6:《巨イナル黄昏》とは世界を終焉に導くものであり、これこそが《深淵》が《煌魔城》で告げた《終わりの御伽噺》であり、今起きている一連の出来事はすべてそのための筋書きであると発覚する。

前作で《蛇》が行おうと画策していたのは御伽噺の書き換え、その実験であった。

《騎神》と《神機》を必ず戦わせたのは、《騎神》の《再錬成》までの道筋を再現できるかであり、《灰》と《蒼》はその前哨戦に過ぎない。しかし、《紅》が起きたことでそれは狂ってしまったのだ。

  • その最中、地下から放出される黒い瘴気によって覆われ、カレル離宮は《黒キ星杯》へと変貌させる。なお、《黒キ星杯》最深部にてアルベリヒより《黄昏》の意図を聞かされる。
  • 《巨イナル黄昏》を起こす意図としては世界を闘争の原理で染め上げ、人を遥かな高みへと導くこと。※7

※7:皇帝が言っていた帝国に蔓延る何か。この正体こそが《巨イナル一》の呪いだったのです。

人や社会に腫瘍となる何かを植えつける呪い。その呪いを利用し、その中で七に分割された《巨イナル一》を進化した一つの《鋼》に戻す。これによって前述した状態へ持っていく。これこそが《黄昏》を起こす意図だと。

  • 《黄昏》が始まる条件としては《終末の剣》で《始まりの地》に眠る《黒の聖獣》(かつて、《大地》の至宝を見守っていたのだが、900年前の事件で堕ちてしまった)を屠ることで《巨イナル黄昏》が起こることがⅦ組に告げられる。※8
  • そのために完成に至ったアルティナが素材として必要だったのだが、彼女は目的のため利用されることなく、聖獣の攻撃からリィンを庇ったミリアムが犠牲となって《終末の剣》は《錬成》されます。

※8:《巨イナル黄昏》発動には世界を滅ぼすほどの闘争が不可欠であり、《巨イナル黄昏》とはそのための大戦争を引き起こすべく、人を闘争に駆り立てる呪いを撒き散らすものであった。

《終末の剣》とは《Oz》シリーズを指します。ま、要するにアルティナやミリアムのことですね。《戦術殻》と同期し、自らの命と引き換えに剣が《錬成》されます。

  • 救援として向かっていたカレイジャスが撃滅。《放蕩皇子》《光の剣匠》《零駆動》が命を落とします。
  • 黒い感情が増幅され、リィンの逆鱗に触れ、力が暴走。その際、敵対していた《蒼》のジークフリートは記憶を取り戻し、暴走したリィンを抑止する。
  • その流れに於いて、《紫》《銀》も参戦。《紅》も機体が修復され、《煌魔城》顕現時の破損した姿は見る影もなくなっていた。※9

※9:なお、《紫》には死んだはずの《猟兵王》が、《銀》には《鋼》が搭乗していた。

  • 暴走した《灰》によって《黒の聖獣》は屠られ、《黄昏》が起きることでその呪いは帝国全土へ波及するという所で、《鉄血》が《黒》を引き連れる。
  • その絶望の最中、かつての貴族の将。《黄金の羅刹》オーレリア・ルグィンが、新たなカイエン公であるミルディーヌ・ユーゼリス・ド・カイエンとともに《ヴァイスランド決起軍》を立ち上げ、新たな波を起こそうとしていた。

それでは、疑問点です。

  • リィンと殿下以外の騎神の搭乗者は全員死者たちだがはなぜ生きているのか?(搭乗者=死者ではないためそのための疑問)
  • 七に分割された《巨イナル一》を進化した一つの《鋼》に戻すには?

閃の軌跡

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《黄昏》は進行し、エレボニアは闘争の波に呑み込まれていく。共和国に対しての戦争に当たり、徴兵が進み、兵器は増産されていく。

全ては戦争のために投入され、日に日にその勢いは増すばかりだった。この《黄昏》を引き起こしたリィンは《黄昏》の《贄》であり、核となっていた。

そのリィンは《鉄血》の布陣に落ち、《地精》の拠点である《黒の工房》に捕らえられていた。…リィンを助けるため、動き出す新旧Ⅶ組は黒の工房に潜入し、リィンを囚われから解放した。

ではメインシナリオです。

  • 解放されたリィンと共にクロウと《鉄機隊》筆頭は《地精》と《蛇》から離脱。後日クロウから《騎神》の契約者が《黄昏》の中で行われる殺し合いついて説明を受ける。
  • 《黄昏》の中で生まれる闘争。この闘争の中で《騎神》で殺し合う。
  • 殺し合いは《七の相克》と呼ばれ、《騎神》の命を奪い合い、騎神を覚醒させていく。
  • そうして最後の一つになった機体が《鋼》に再錬成される。

とどのつまり。不死者たちは、この日のために生かされた《贄》なのだ。

事実を聞いたリィンは葛藤しながらも前に進むためクロウを討つ。しかし、かつての友を殺すことなどできない。だがそんな葛藤も意味はない。虚しくも相克の場は整い騎神の一騎打ちが始まりリィンの《灰》が《蒼》に撃ち克つ。

最中リィンは抵抗として《蒼》の力が《灰》に吸収される前に押し戻し、《蒼》とクロウを眷属するのです。しかし、これはあくまで終わりまでのボーナスゲームであり、死からは免れることはありません。後に来る悲しみを心に閉じ込め、前に進んでいくⅦ組。渦中、ミュゼよりヴァイスランド決起軍が何をしようとしているのかが明かされることになります。

  • ヴァイスランド決起軍は盟主であるミルディーヌを中心として、《千の陽炎》と呼ばれる作戦を組み、エレボニアの主力軍と抵抗するため動いていた。※10

※10:カルバード・リベール・レマン・オレド・ノーザンブリア・アルテリア、その他猟兵団を合わせて複合軍とし、エレボニアに対抗するというものだった。

唯一の手段であり、最悪の一手。これを総指揮するのは智将カシウス・ブライト。かつて《百日戦役》で帝国軍を破った稀代の戦略家である。

《地精》たちの思惑に乗る形にはなるが、世界を終わらせないためにはこの方法しかなかった。

  • しかし、遊撃士たちも特務支援課もⅦ組もこの作戦を正面から容認することはできなかった。
  • 最後まで方法がないのかと抗う。これこそが彼らの道だった。だが、その道さえも、《千の陽炎》すらも破壊しようと《蛇》と《地精》が現れる。
  • 窮地に陥った彼らだったが、そこに現れた《紅き翼》。そう、《放蕩皇子》と《零駆動》は生きていた。
  • しかし、《光の剣匠》だけは《黄昏》に選ばれ敵の手に落ちていた。その場は混沌に塗れたが、《鉄血》と子飼いの《筆頭》によって諫められ終着した。
  • 心強い力を得たⅦ組は《七の相克》を突き進む。前へとさらに歩を進めるべく、ロゼは試練と称し霊窟で試練をⅦ組に与える。それは帝国の真実を記録した水鏡を観るために与えられた試練であった。

ロゼ曰く、今から戦うものを前にして真実を知っておくことがこれからを見極める意味で必要だという判断だった。

  • 試練では、ロゼが聖獣であることも明かされた。途方もない試練であったが、水鏡はその神髄を発揮し彼らに今の状況に陥った理由を悟る。※11

※11:水鏡は《黒の史書》同様に事実を記録する《古代遺物》の一種であった。正確にはリンクしている。が、正しいようです。

  • 《猟兵王》は《闘神》との戦闘の末に死亡。しかし、《紫》の乗り手として人柱となることで不死者として蘇る。しかし、これはアルベリヒにより戦闘に至るまでを暗示された結果であることが判明した。
  • 《鋼の聖女》は《獅子戦役》で亡くなっていたが、死体の腐敗がないことに気づいたロゼが死体をエリンに持ち帰ってから数か月後に不死者として復活した。《銀》の乗り手として人柱になる。正確には《相克》に選ばれたからといったほうが正しい。※12

※12:彼女は《獅子心皇帝》とともに《獅子戦役》を駆け抜けた《槍の聖女》リアンヌ=サンドロット本人であり、不死者として蘇ってからは《獅子心皇帝》に憑り付いていた《黒の意志》を脅威として追い続けた。

彼女はドライケルスの魂がギリアス・オズボーンとして輪廻転生してからも《黒の意志》を危険なものとして影から見守っていた。しかし、彼が世帯を持った頃にその役を自ら解いた。なお、その頃にはすでに《盟主》とは邂逅していた。

  • オルグは自らに暗示を課し、ジョルシュとして帝国の表舞台へと上がった。情報を得ると、無意識に《地精》に報告をするという《白面》の技術を盗み、応用したものだった。

様々な工作で非道を行ったが、ジョルシュとして活動していた時の記憶は彼にとって、かけがえのないものだった。しかし、彼は《地精》の生まれとしてその気持ちを殺して活動していくのだった。

  • 《黒》のアルベリヒは間違いなくフランツ・ラインフォルトだった。だが、その真実は《地精》の末裔である。

後述する《黒》が同時期に契約されたことにより、《地精》の末裔であるフランツ・ラインフォルトの遺伝子に組み込まれていた《黒》のアルベリヒの意思が覚醒する。

なお、その際に彼は《告死線域》に暗殺されかけており、その時に意識を《黒》によって奪われ《黒》のアルベリヒとして意識を奪われることになった。また、戦闘に紛れてラインフォルト家を去ることになったことが確認されている。

  • ギリアス・オズボーンはドライケルス帝の生まれ変わりである。なお、本来ドライケルスは《灰》の起動者として戦っていたが、自らを鋼として再錬成させるべく悪意に目覚めた《黒》は彼に目をつけることとなる。※13

※13:帝国に《呪い》を撒き散らす元凶となった精神体に見込まれたドライケルスは死の間際まで干渉を受けていたがその干渉を跳ね除けていた。

しかし、《黒》は諦めておらず、生まれ変わりであるギリアスを狙っていたという事実が発覚する。

  • ギリアスの脳裏には生まれた時よりドス黒い声、すなわち《黒》の干渉があったが、結婚してリィンが生まれたその数年後にはその声は聞こえなくなっていた。
  • しかし、これは沈黙したわけではない。《黒》は百日戦役の戦犯でアランドール少佐を操り、オズボーン邸を襲撃させた。ギリアスの妻であるカーシャを殺害し、幼かったリィンは心臓に致命傷を負うこととなる。
  • 妻を喪い、子は死を間際とした絶望の最中。悲嘆と絶望に叫びを上げるギリアス。

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「女神よ!!いや、悪魔でも何でもいい―――」
「この身がどうなろうと構わないから、俺たちの息子を助けてくれええッ……!」

その絶望を前にして、ついに《黒》はその姿を現す。

「―――ソノ言葉ヲ待ッテイタゾ」
「どらいけるすヨ、二百年待ッテイタ」
「今度コソ《灰》デハナク、我ノ乗リ手トナルノヲ受ケ容レルガヨイ」

「―――いいだろう、この魂と肉体、貴様にくれてやる!」
「代わりに息子を、リィンを助けろ!!」
「《黒》の騎神―――イシュメルガああああああああああっっ!

  • この状況になれば、必ず子の命と引き換えに乗り手を選ばざるを得ない。悪辣な手腕により、彼に乗り手となるよう要求したのだった。
  • ギリアスはこの先に起こる悲劇の連鎖を悟りながらもその要求を呑んだ。自身の心臓をリィンに移すことで不死者となり、《黒》の起動者となる。なお、この事はリアンヌにも知れるところになる。※14

※14:ギリアスが家庭を持った頃に彼のもとを離れたことを深く後悔した彼女は《相克》を勝ち抜き、《黒》を破壊することがドライケルスの魂を解放することだと信じ、《相克》に挑むことを誓う。故に蛇の誘いに応じたのはこれが契機である。

  • このことから《七の相克》とは、《黒》が《巨イナル一》の力を手に入れるために仕組んだものであったことも判明する。※15

※15:ギリアスは強靭な不屈の意思で《黒》に操られることなく自我を保っていたが、《相克》に向かう事を止めることは出来なかった。ならばあえて世界を巻き込み、その敵となることで《黒》を斃す存在が現れるのを待っていた。

自らが帝国に巣喰う悪を巻き込み、その悪すらも呑み込み巨悪として台頭することで、そのすべてを断ち切るために。

…リィンの自己犠牲癖は親に似たのだろう。自らを犠牲に世界を救う。悪が巣喰う帝国を照らす燭光。

彼は怪物などではなかった。傑物などではなかった。
ただ一人の親であり、国を愛したただ一人の人間だったのだ。

リィンたちⅦ組は運命に翻弄された彼らのこれまでを知り、真相に至った。彼らの運命の歯車を狂わせたのは《黒》であり、《黒》こそが帝国の血塗られた歴史を作ってきた張本人だと。

《相克》を勝ち抜き、《黒》と雌雄を決することを掲げ行動を開始する。

  • 《西風》の《破壊獣》と《罠使い》を突破し、《猟兵王》と《紫》を娘のフィーと勝利を上げる。
  • 《鉄機隊》を突破し、《鋼の聖女》と《銀》を討ち倒すが《金》と《子飼いの筆頭》が勝利を簒奪した。
  • しかし、リアンヌの最後の力によって《剣》となったミリアムは思念体として顕現し、意識を失っていた《灰》もその意思を取り戻すことになる。
  • 《武》を尊ぶ帝国人としても、人としても許されざることをした《子飼いの筆頭》に勝利を誓い、リアンヌを見送った後、その場を後にした。
  • その過程でいくつかの事実と物語が紡がれた。ゲオルグによって仕掛けられていた重力結界で命を救われたことが明らかにされ、ジョルジュは罪の意識に苛まれながらもこちら側に戻ってくることになる。
  • さらには、《相克》の終了と敵対したかつての仲間と悪しき因縁を断ち切ったことによって《告死線域》や《光の剣匠》、そして《蒼の深淵》。さらには敵として立ちふさがった《鉄機隊》と《西風》までもが頼もしき援軍として参画することとなった。
  • その最中、かつてノーザンブリアに現れた《塩の杭》と《地精》が復活させた《空中機動要塞》が現れる。
  • 最中、《紅》《金》《黒》を討つためには結界の展開された《空中機動要塞》を突破する必要がある。更には《鉄血》のいる最深部への攻略を開始し戦争を一日も早く終結させる必要があった。
  • 要塞に入るためには各地に現れた《塩の杭》を陥落させ、結界の展開機能を完全に沈黙させなければならない。そのため、《塩の杭》攻略は遊撃士や特務支援課が攻略を担当。さらには、《西風》や《鉄機隊》、《光の剣匠》に《紅のローゼリア》、《黄金の羅刹》も参戦する。
  • 開戦され時間がない中、攻略が開始されるその直前。《零駆動》から異常を発見したと連絡を受ける。なお、そこには《霊窟》があり、本来の肉体を失った《大地の聖獣》が存在していた。彼の名は《大地の聖獣》アルグレス。彼は賭けと称し、リィンたちに試練を課す。
  • 激闘の末、勝利すると《大地の聖獣》は最後の残滓として《大地の檻》と呼ばれる力を受け取る。
  • すべきことを終え、強力な助っ人の手を借りて他の要塞は攻略される。攻略は本丸を含め進行。長き道の末に《紅》を突破するが、《道化師》《根源》との対峙も極まる。

ここでこの世界について初めて触れられることになります。

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「7つの《至宝》がこの可能世界において、人の手で如何なる結末を迎えるのか」

「オーブメントを発明したC・エプスタインならいざ知らず、枷に捕らわれた普通の人間がすぐに理解するのは難しい」

これは観方によってはとんでもない発言です。ただ以下のような推測はこれまでの蛇の行動から可能です。

  • 可能世界=並行世界の示唆 or 大元の世界の存在の示唆。《外の理》がある時点である程度想像ができます。
  • この世界の終焉は決まっていて《至宝》がそのカギを担っている
  • 50年前に導力革命を起こしたエプスタインは世界の秘蹟に触れている?(すみません、うまく言葉にできず。)

そうすると、この世界は大本から枝となった世界で、何かしらの干渉で世界に根差された《至宝》がその命運を握っているということになるのでしょうか?いまいち納得がいく回答が出せないのがもどかしいところです。

  • プレイヤー全員が殺意剥き出しの《金》をユーシスがフルボッコにして突破する中で《黒》のアルベリヒや《劫炎》とも対峙していきます。なお、《黒》のアルベリヒはどうやら意識の中にまだフランツの意志が混じっており、表層に上がることができるようでした。しかし、《黒》のアルベリヒはそれを忌避し、退却します。

そして、《劫炎》戦ではこの世界の外についても触れられることになります。なぜならば《劫炎》はⅦ組の力を認め、人ではない自らの姿を完全解放したことで無くした記憶を取り戻したからです。なぜ魔人の更に上を解放した彼の記憶が戻ったのかは謎です。しかし、事実として以下が明らかになります。

  • 《劫炎》は異界の王として君臨していた。
  • 50年前、元の世界の自分とゼムリア大陸の自分が衝突し融合した。
  • 完全解放した《劫炎》は記憶を取り戻すと、元の世界はすでに滅びてしまったことが判明する
  • すべてを理解した《劫炎》は《根源》と《道化師》を問い詰めるという。
  • ウロボロスとはよく言ったものだ。という遠回しなセリフがプレイヤーをまたも混乱させました。

ここで言えるのは、外に他の世界があることです。それが並行世界なのかは分かりません。しかし、マクバーンが王であった以上、その世界の主は世界の終焉とともに、並行世界へと収束する可能性が示唆されました。ですが、ここでさらに世界の深淵に対して意見が展開されます。

ガイウスが口を出すのですが、それはこの世界の人間たちはゼムリア大陸という世界の《外》があり得るという発想に至れないのだということでした。

エマからは《外の理》についてと外洋を進む船や飛行船が同じ海域や空域を突破できない現象について言及します。さらには、アリサからは近代以降の調査からもそれは明らかになっていることが補足されます。

これはすなわち、何かの意志が働いているとしか言いようがありません。これが《根源》の告げた枷と推測できます。

なお、上記を仮説とした場合考えられるのはSAOのUWの住人に相似しているという点です。

あの世界はボトムアップ人工知能を作り上げるための実験場で、自らの意志でコードを破ること(本来は不要なコードなのだが)で、究極とも言えるボトムアップ人工知能へと進化させることが目的でした。

なので、それをこの世界に準拠させた場合、《外》の考えに至り、リミッターが外れることで《外の理》に至る道筋が見えるということになります。しかし、この場合《外の理》の説明が完答できないため憂慮すべき考察だと言わざるを得ないのが悲しい点です。しかし、詳しくは追って考察するとしましょう。

さて、ここまで様々な疑問が尽きることはありませんでしたが、ついには《黒》と《鉄血》と対峙します。

  • 百式武刀術》を極めた《鉄血》の強さも去ることながら、《黒》の力は他の《騎神》と比べ圧倒的な力を持っていた。
  • 文字通り全力で立ち向かい、《相克》に勝利するが、《黒》の意志は躰が滅びても朽ちることはなく、《巨イナル一》となることができる《灰》を乗っ取ろうと憑依を図ります。※16

※16:乗っ取られた《灰》は《蒼》と思念体になったミリアムの力を借りて上空で自爆させて《黒》を消滅させるというエンドが発生します。これを観終わった後に、前述した内容がプレイできるようになります。 

  • しかし、《大地の聖獣》から受け取った《大地の檻》。これによって、《灰》は《黒》の浸食と《巨イナル一》から解放されます。
  • 後がなくなった《黒》は強引に《鋼》を錬成し《巨イナル一》と相成ります。
  • しかし、《光俟とう翼》は《黒》と全面対決に突入します。総力戦として、仲間たちとともに激闘を繰り広げ、異空間へ逃げ込んだ《黒》とリィンは邂逅します。
  • 《黒》は戦いを経て、人間たちは高みに上がることができた。感謝こそすれ、人間に斬られる立場にはないと主張します。
  • しかし、リィンにとってはすべての悲劇の始まりだった仇の存在です。ヤツを受け入れることは理性でも感情でもあるわけがないのですが、戦いというものが人間としての力を高めることができる手段ということを否定できませんでした。
  • 戦争によって確かに、技術力や文明は発達していくのだから。でも、決してそれだけではない。人間は戦いだけで成長してくわけではないのだと彼は告げます。だから、この混迷の大地を救うため《黒》をリィンは斬る。
  • そして、斬った後にある父との邂逅で我々は涙します。
  • 《黒》が消えたことで《黒》のアルベリヒは消え、フランツは表層に上がり、かつての力を取り戻した《焔》と《地》は《至宝》として顕現します。
  • 二つの《至宝》を用いたサービスで、クロウは不死者から解放され、ミリアムはフランツの置き土産で肉体を取り戻します。
  • そして終戦。戦争は2日目にして終戦することとなりました。
  • 終戦後は共和国から帝国への莫大な賠償金により帝国資本が大幅に弱体化されます。共和国はここぞとばかりにクロスベル領有問題にも手を伸ばしますが、各国は新たな火種になることを危惧しこれに干渉。クロスベルは正式に独立が承認されることになりました。
  • 帝国は戦時下の内政から大きく政治方針が見直されました。しかし皇室への叛意も多く、更にはセドリック皇太子が蛇へと墜ちたことにより(公には行方不明という報道)、権威失墜、皇室廃除の可能性もあり得ましたが、そこはオリヴァルト皇子とアルフィン殿下の働きにより難を逃れます。
  • しかし、ハッピーなこともありました。オリビエとシェラ姉が正式に結婚したのでした。

EDで自然と涙出てました。終わりまでとても長い時間がかかっていたので、こうしてハッピーエンドを迎えられて感動も一入でした。…リィンの笑顔にも泣かされてしまいましたなぁ。

心から笑顔になっている彼を初めて見ましたからね。

ま、でもこれで終わんなかったんですよね。さすがは軌跡。終わりに情報を詰め込むこの所業。

ここで明かされたのは、まさかの《盟主》のお披露目。そしてこの事態が終結されたにもかかわらず、世界の寿命はあと3年らしいのです。

これを回避するために始まるのが《永劫回帰計画》らしいです。しかし、全然終わりませんねこのシリーズw

さて、疑問点をまとめましょう。

  • 世界のシステムについて
  • 世界の外について
  • 永劫回帰計画》とは?

はい、最後だけですね。Ⅳでほとんどの疑問が解消したので疑問点は最後に出てきたもので占められてしまいます。

…さて、ついにようやく本題に入れますね。次からは今までの疑問を纏めつつ、答えつつ考察を交えてみようと思います。

それでは長い文章にお付き合い頂きましてありがとうございました!

Vol.04は以下のリンクから飛べますので、よろしくお願いします。

naw0naw0.hatenablog.com