ども、naw0です。
いやぁ、まとめるの大変でした。 なお、はじめましての方はVol.01は以下のリンクから飛べますので、そちらの方もよろしくお願いします。
なんだかんだ私は閃シリーズ大好きです。エレボニア愛してます。
さーて、疑問点を一気に解決していきます!なお、まとめ内で解決された内容は割愛させて頂きます。一部書きながらそう言えばということもあったのでそれは番外編とします。
《身喰らう蛇》の目的は?盟主とは?
《盟主》を頭に置く秘密結社ですが、アルベリヒ曰く、蛇は《観測者》という答えが出ています。そして、私自身はこの観測者の意味をそのままの意味で捉えています。
追って後述しますが、この世界は可能世界とカンパネルラが明言しました。
実は可能世界論というのが哲学の世界では存在しています。作中の造語ではないのです。私も実は調べてから初めて知りました。
これは何かというと、
我々のいるこの世界が現実として「〇〇が起きなかったら」という場合の世界における今日までの現在。それが可能世界なのです。(いわゆる平行世界です)
そもそも大元の世界(現実世界)があるのだとすれば、何かの目的があり作られた観測すべき平行世界であり最終的には剪定されるべきものということです。ならば、世界の運営にリミットを設けるのは当然です。管理の観点からすれば長期リスクにしかならないためです。
自然に考えれば、七の至宝を前に人間がどのような選択を選ぶのかがこの世界に課せられた運命でそれを観測することが蛇の本来の目的であると考えられます。
なお、閃Ⅳの最後で彼らが七の至宝をオリジナルレベルで2つを顕現させてようやく3年ほど終わりまでの期限が延びたと盟主が明言しました。
延びたと言うことはこの世界にまだ価値があり、可能世界を存続させるためだけの理由ができたことから延命処置がなされたという外(現実世界)ありきの考え方を出すこともできます。それが無ければ用無しとして切り捨てられるという推測は充分に可る能です。所謂剪定です。
そしてこの観測という役割だけではおそらく終わりません。彼らは《永劫回帰計画》をこれから進めると明言しました。最後の考察でまた記載しますが、そもそも永劫回帰とは、フリードリヒ・ニーチェの思想です。経験が一回限り繰り返されるという世界観ではなく、超人的な意思によってある瞬間とまったく同じ瞬間を次々に、永劫的に繰り返すことを確立するという思想です。
観測だけであれば、この考えは全く持って必要ありません。と、言うことはこの延命された世界で本来の目的(仮)である七の至宝を前にした人の歩む道を観測をしつつ、この世界を永劫的に繰り返すことで、崩壊とされる世界の歩みを止めようとしているとも考えられるのです。
では盟主とは何者か。
実際のところその正体は一切が不明です。しかし、女性であることは明らかにされています。
また彼女自身は人の可能性を模索しているようで、組織に秩序を持たせながらも自由にさせているのはこの思考のためかと思われます。
また、3rdで盟主により明言されましたが《至宝》が人の手で至宝が如何なる結末を迎えるのかを見届けるのが目的であったことが判明しています。なので組織も長も目的はすなわち観測なのです。
過去使徒が曖昧な言葉でのみ言及していますが、不可解であり点でのみの情報でしかありません。
- 《深淵》曰く、全ての魂を導く方。
- 《根源》曰く、彼女自身が《大いなる神秘》。
- 《盟主》曰く、自身は世界に刻限を告げる《影》。
彼女が影ならば光は何なのか?…これは推測に過ぎませんが、ある考えが浮かびます。そう、現実世界において彼女は存在していてその写し身の可能性がある。そして告げるのは本来の彼女の役割というのが推測です。
また、もう一つあります。この盟主とやらはもしかするとボトムアップ型真正AIという可能性です。単純に本来は観測だった目的がこの世界を愛してしまった or 情が移ったのかで計画を遂行しながらもこの世界を残したいと考えた末に起きた盛大な可能性です。
続けると、蛇はまだ設立され十数年ほどの組織です。盟主はおそらく大元の世界でこの世界を残そうと考えた組織がカンフル剤として投与したものと私は考えています。
黒の史書というアーティファクトがある以上、この世界はその歴史をすべて記録されていると思われます。ですが、実際に現世に七の至宝が顕現した際にはそのプロセスは主観的であろうとも、その結果を観測し人の動きとともに感情それら全ても記録する必要が出てきます。
だからこそ、本来彼らの役目はそれであると考えるのが自然です。そして、それが成し遂げられれば彼らに何らかの報酬が与えられるのではないかと考えふています。ですが、そうなるとこの組織はあまりに遊びが多すぎます。
目的があるのであれば世界の均衡など無視して大崩壊以前に人が封じたあるいは消滅したすべての七の至宝を現世に復活させてしまえば良い話です。ですがそれを彼らはしないし、恐らくできないのでしょう。大崩壊以前のゼムリア文明の技術は現世の技術を発展させて七の至宝をようやく顕現させるレベルですし、外の理とやらもそこまで万能ではないようです。
なお、彼らはエレボニアにて今回それを最終手段として取りました。世界の終焉が彼らの目的ではないからという裏返しにもなります。
点のみでしか情報がないものが多いので面にするのが難しいのですが、そろそろ真実明らかにしてもらわないと飽きちゃいますよ、社長。
■《古の盟約》とは?
そもそも《聖獣》とは《七の至宝》を見守るために《女神》から遣わされた者です。
そして、《古の盟約》とはその《聖獣》に課せられた契約で、人間が《至宝》の最期までの選択をどうするのか答えを出すまで縛り付けているものとなります。
《蛇》の目的と一致していますが、《古の盟約》上での《聖獣》はただ観測だけに縛られているだけです。ツァイトもレグナートもその後はその地で生活しておりその後の目的はないものと思われます。
《道化師》が歳を重ねていない可能性について。
年齢を重ねていないのはガチと思われる。プレイヤー目線からしても全く変わっていないのは不自然すぎる。ちなみに女性らしいがそれはそれで驚きである。
なお、ユウナとアッシュが言及していたが人間味がないにしても、して人造人間にしては感情がありすぎる。そのため《盟主の空蝉》である可能性や《盟主》が作った人形ということも有り得る…。
なお、《女神の現界した姿》ということも可能性として考えたが、それであるならば性格悪すぎて、この世が崩壊するが可能性としては悪くない。
盟主が《星辰の間》でしか現れていないことから、精神体という可能性もあるが、閃の最後で肉体が見えたことから可能性としてはやはり低い。
だからこそ、可能性としては《外》についてを理解した人間を駒として使役している。あるいは《外》からの監視者か。
自由がないのは、見ることこそがその目的だから。これであれば、まだ説明は付きます。
自由がないって言ってましたから、縛りがある理由としては最適解な気がします。
《根源》の《蛇》入りの目的は?
本人談では《大いなる秘宝》のためですね。
そも《大いなる秘宝》とは、本来の意味を取るのであればこれをアルス・マグナと言います。文字列を生成する機械仕掛けによって世界の真理を得る術であり、ラモン・リュイによって提唱されました。
作品が変わりますが、《根源》と言えばやはり型月。《根源》もある種世界の真理とも言えます。求めているものは結局はそこに付随するものなのかと思います。なので、型月世界で解釈すれば神の領域に達することでアカシックレコードを読み解くことになります。《大いなる秘宝》とは世界そのものを理解する…みたいなことになるんでしょうか?
世界のシステムについて
可能世界という話でしたね。正直、そのままの意味だと思います。そして、可能世界というのは、大元になった世界の可変的シミュレーションでしょう。
あくまで大元になる世界があって、その世界の選択肢として相応しい選択になるかの見極め。
そして。本来滅びるはずの世界が、今回のことで3年しか寿命が延びなかったってことは、捕らえ方によっては予定調和が崩れたのか?ということになりますよね?
あるいは言い方を変えれば、予定調和が崩れたのは今回のことが要因ということですね。3年後にまた何か世界を揺るがすことが起きるのか、それとも必衰のことなのか。
もう少し情報が必要そうです。断定できませんが、こんな感じでしょう。
さらに話を加えると。
この世界に外があるという考えに至れないというガイアスからの提言から想像すれば、なんらかの壁があると推定できます。そしてこの壁は《枷》を外すことで飛び越えることができる。妄想ですが、それが《死》であり《考えに至った者》なのではないでしょうか?
あるいはPandora Heartsのように世界は一冊の物語で、限定されたものなのか?その物語の監視者が《盟主》で、世界の変革のために与えられたのが《七の至宝》なのか?それとも、《七の至宝》をどうするか?だけが命題なのか?
果たしてどうなることか。ピースがあと少しで揃いそうなんですが。
・世界の外について。そして、《外の理》について
並行世界が存在すること。これが現段階での仮説です。
ピースとしては、
- 50年前、マクバーンに起きた人格融合
- エスプタインによる50年前の《導力革命》
- この世に存在するはずがない《外の理》
私の妄言ですが、マクバーンの世界とこちらの世界は《導力》というものを発端にくっついたんだと思います。
そもそも《導力》そのものが不可解です。どのように生成しているのでしょうか?魔法まで作れるんですよ?おかしくないですか?
魔獣はそのように作られていると考えればいいとして、人間がそんなことできるわけないと思います。で、あれば《導力》はどこかから、持ってきているんだと思います。ゴスペルのような《福音》と同じです。
恐らくエプスタインはこの世界以外にも世界があることに気付いた。異なる進化を遂げた世界であれば、女神の秘蹟に近い物が開発されているに違いない。
その世界から、エネルギーを引っ張り出してくる術を彼は見つけた。そしてそのタイミングで並行世界との関わりを持ったことで、並行世界のマクバーンに接続された。
世界への接続を行ったことで、《導力》を得たが、関わりを持ったことで龍脈を必要とする世界がこれを吸収しているという仮説です。大陸の東側は龍脈が枯渇しているという話ですから。。。まぁ、これが世界の寿命による…という話で断定されれば牙城は崩れてしまうのですがorz
煌魔城でエマが《外の理》について触れた時、マクバーンが制止に入ったのは記憶がないながらもこの事情について本能がそうさせたんじゃないでしょうか?自分のような者を出さないために。
・《永劫回帰計画》とは?また、《福音計画》ではなぜ《空の至宝》だけは回収されたのか。
世界の終焉を回避するために必要な一手なのでしょう。ですが、これだと大雑把なので、ちょっとブレイクダウンしてみましょう。
永劫回帰とは、フリードリヒ・ニーチェの思想で、経験が一回限り繰り返されるという世界観ではなく、超人的な意思によってある瞬間とまったく同じ瞬間を次々に、永劫的に繰り返すことを確立するという思想らしいです。
ちょっとよくわかりませんので、究極なまでにかみ砕きます。
要するに全部リセットして、前の記憶を持ったままニューゲームってことです。
さて、ここで《身喰らう蛇》に話を戻します。なぜ戻すかというと、永劫回帰とウロボロスは非常に似た関係を持っています。
ウロボロスやウロボロスの環…なんてもの聞いたことはありますでしょうか?
ゼノギアスやった方は分かりやすいですかね?ウロボロスとは自らの尾をくわえている蛇のことです。
語源はギリシア語のouro(尾)とboros(呑み込む者)に由来します。
そして、環とは終端が発端と連結して完全な円環構造を成すことから、始まりも終りもない円運動、永劫回帰、無限、そして世界の創造を表すというのが、これに該当します。
そして、自らが自らを養うこの姿は、心理学的には自我が成立する前の葛藤の存在しない状態を指します。要するに集合的無意識、アラヤと呼ばれるものです。
人は自我の成立に伴い無意識から脱却します。脱却のためには環を断ち切らなければならないのですが、この時それは自己の意識世界の成立を意味しているというものです。
その生命が死ぬ際、その自我は再び「集合的無意識」へと帰還する。近いところで言えば、仏教で言う輪廻転生からの解脱に近いところがありますね。
そして、ここまで整理して思ったのですが、これプラトンのイデア論にそっくりなんです。
我々のプシュケー(魂)というのは不滅であって輪廻転生を繰り返している。
元々は霊界にいて、霊界からイデア(存在)を見ていたのであって、こちらの世界へと来る時にそれを忘れてしまっている。
こちらの世界で肉体を使い不完全な像を見ることによりイデア(存在)を思い出しており、それこそが学習ということである。という理論ですね。
この三つの理論を活用します。
そう考えると。計画と組織名はその意味が非常に似ています。では、さらにこれをかみ砕きつつ、この軌跡の世界のシステムに交えて話します。
この世界がシミュレーションを模した可能世界と仮定します。そして、その可能世界は並行世界として存在するとします。
ともなれば、オリジナルである原典の世界が存在します。原典の世界からは、その並行世界全てが見られるとします。
その並行世界を見るには、監視者の目が必要とします。その監視者が《道化師》に該当すると仮定します。
観測としての役割を《道化師》に委譲していると仮定します。さらに、《盟主》の役割はこの世界を創造した《創造者》あるいは《統括者》、あるいは世界が自我を持った姿と仮定します。
これにより、原典の世界(オリジナル)が自分の可能性を学習する機会が生まれます。
あくまで可能世界のため不完全ですが、大元からすれば完全性を得るために必要な一手ということになります。
ですが、世界だけではなく、それを構成する個人も学習が必要だと仮定します。
そして、並行世界が可変的なシミュレーションだとすれば、その世界と構成する人間そのものが学習するための場が必要となります。
それがこの世界ということになります。
あくまで自身を完全なものにするため、学習の機会を作る。これこそがこの世界が生まれた本質です。
ここでの目的は《七の至宝》という超常的な力を人間が持った時、その力を前にヒトがどう動くのかをシミュレートしている仮定します。
そして現在。
《七の至宝》という超常的な力を前にした人間のシミュレートが目的ならば、これが消失すればこの世界に意味はなくなります。
で、あれば1,500年前にとっくにこの世界は滅んだはずです。
ですが、封印されていたとはいえ、《輝く環》は存在していたため、世界から消えたわけではありません。それは《焔》と《地》も同様です。
恐らくは、現在に顕現させるにあたって順序があったものと仮定します。
それも踏まえて設定したのが、《七の至宝》に秘められた時限爆弾のようなもの。定められた順序で解除しなければ、目的は達せられないのでしょう。
《空》から始まり、《幻》そして《焔》に《地》。恐らく《時》は最後に必要となると見ています。
《空》は空間を御するものですから、おそらく干渉に必要となるものかと思われます。《時》は過去に関しては確固たるものですが、未来に関しては揺らぎあるもののため、《時》が出た段階に計画を遂行するにあたっての決め手と仮定します。
で、なければ《空》だけ入手した意味が見出せません。
もし、《盟主》の目的が《蛇》の目的が、原典の知識として終幕させるこの世界を分岐した可能世界として存続させ、終焉まで導くのではなく、この世界を一つの原典として存続させること。
その過程として、この世界を《空》の力で固定し《時》の力で干渉することで強制的にリセットしてから、世界をもう一度やり直したうえで理想としての形として《至宝》を作り替え、理想的な世界を作ること。
上記のようなことを目論んでいるとも考えられます。
根拠と現実世界の内容にあてはめたものを仮説とした妄想とも言える産物ですがもしこれが当たっていたら面白いですよね。
【番外編】名君及び優秀な人間ほど不自然に死んでいる傾向にあるのは偶然か?
死んでいない可能性があります。
なお、これの絶対的な根拠は一切ありません。
死んでいない場合、どうなっているのか。《深淵》に曰く《盟主》は全ての魂を導く方。導けるのであれば死ぬべき人間ではないとして外に逃がすこと、あるいは意識を同化させることも不可能ではないはず。
では誰が出ていったのか。クローゼの両親やトワの両親、そしてミルディーヌの両親も外界に出ている可能性がある。
海難事故に飛行船事故。
どちらも死体が残りづらく、トワの幕間で墜落箇所がノルドと判明しているが死体の件は一切触れられていないためその可能性は充分にあり得る。
最後に
さて、ここまで想像を広げてきましたがこうして考察していくと楽しいですよね。
次回作も一部情報がリリースされていますが、そろそろカルバードに舞台を移してもらわないと、ここまで15年かかっていますので終わるまであと15年待つのはいささか困ってしまいますw
この考察どれか一つでも当たっていたらと思うところで、今回は筆を置かせて頂きます。長い考察にお付き合い頂きましてありがとうございました!
そして、軌跡シリーズをやったことない皆さん。是非ともプレイしてみてください。3rd迄でも大丈夫です。飛び込みやすいのは零からですかね。
ま、ネタバレ全開のブログでしたし、やらなくても結末は分かっているとは思いますが、実際にプレイしてみるとその濃厚さに驚くと思います。モブにまでストーリー付けてくる作品はこれくらいだと思いますしね。
それでは、また次回の更新でお会いしましょう!!